テナジー苦手派によるテナジーレビュー

ラバーの王様「テナジー」その凄さとは?

卓球をやっている人なら誰もが知っているであろう「テナジー」。2008年の発売から今日まで、絶大な人気を誇り、「ディグニクス」が発売されてからも多くの人に使用されている超大ヒット&超ロングセラーラバーの人気の理由は一体なんなのか?私の独断と偏見たっぷりでお届けします。

こんなに柔らかいのにこんなに弾むのか!!!

私は学生時代から筋金入りのドイツ製テンションユーザーです。高価であるということだけでなく、単純に好みじゃないという理由でこれまでテナジーを自分のラケットに貼って使ったことがほとんどありませんでした。そんな私がいざ使ってみて思ったことは、「こんなに柔らかいのに、こんなに弾むのか!」でした。テナジーのスポンジ硬度はドイツ基準に直すと42〜43度だという情報を以前見たことがあります。テナジーの打球感は独特なので簡単に比較することは難しいですが、私の体感的にも42〜44度くらいが妥当ではないかと思います(45度よりは若干柔らかいかな。という感じ)。そのくらいのドイツ製テンションではテナジーほど弾むものは思いつきません。45度以下のドイツ製テンションとなると正直中級者以上では弾みが足りません。食い込みはいいんですけど、その後の跳ね返りが弱いんですよね。食い込むだけ食い込んで、出て行かない感じ。せっかく食い込ませたのに、エネルギーをロスしてる感じがするんですよね。ドイツ製なら硬めが好きじゃない選手でも48度辺りを選ぶのではないでしょうか。

でも、テナジーは違います。柔らかいのに弾むんです。スポンジの弾性が高い印象で、よく食い込んで(変形して)よく跳ね返る(しっかり元に戻る)。まさに「スプリングスポンジ」。「名は体を表す」とはこのことですね。食い込みがいいので球を持っている感覚が強く、コントロールが良く感じたり打っていて安心感があります。他メーカーだと同程度の弾みや回転性能を出そうと思うとどうしても硬くなりがちです。柔らかさから来る「使いやすさ」と「高性能」を両立しているのが唯一無二な点であり、一度ハマると抜け出せない理由なのでしょう。

※画像はイメージです。

「オート感」も魅力の一つ

テナジーを語る上で外せないのは「オート感」ではないでしょうか。「とりあえずしっかり当たりさえすればラバーが勝手に台に入れてくれる感覚」が強いラバーを「オート感の強いラバー」と表現することがありますが、その代表例がテナジーでしょう。ラバーが自動的にばらつきの少ない弧線を作ってくれるので、あまり細かいことを考えなくても割と勝手に入ります。なんでそんなことが出来るんですかね(笑)。ラバー職人じゃないので分かりませんが、とにかく不思議でとにかくすごいです。

次回:テナジーシリーズが合わない人とは?

今回は、テナジーシリーズの良いと感じたポイントを中心にレビューを書きましたが、先述の通り私はテナジーが好みではありません。「みんないいラバーだと言っているのに?」「テナジーが合わない人なんているの?」と思うかも知れませんが、なぜ私がテナジーが好きではないかという理由をもとに、「どんな人はテナジーに合っているのか。」「テナジーの性能を引き出す使い方」などについて、次回の記事に書こうと思います。興味があればぜひご覧ください!

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