そんな人いるの?テナジーが合わない人とは

前回の続き:凄さはわかるんだけど、、、でもやっぱり苦手…

前回はテナジー苦手派の私が改めて使ってみた感想を記事にしました。その凄さはある程度理解できたと思うのですが、それでもやっぱり使い続けようとは思えない理由が3つあります。

今回はその理由についてです。誰にでも合いそうなテナジーですが、合わない人もいることがこの記事で分かるかと思います。私の独断と偏見たっぷりでお届けします!

テナジーが苦手な理由

一つ目は柔らかさです。柔らかくて使いやすいのがテナジーの良いところなんですが、私はドイツ製で卓球を覚えた人間なので、ややフラットに角度を出してぶつけるようにして打ちます(関西人は「しばく」って言ったりしますよね。)。現役時代は52〜55度辺りを使うこともあり、特に強打をするときにはインパクトが厚くなりがちでテナジーを使うと落ちます。このドイツ製特有の打ち方とタマス製のラバーはあまり相性が良くないように思います。図の様にラバーを引っ張る様な方向(ボールの接線方向、せん断方向)には良く変形し、よく戻るんですが、ラバーを凹ませる様な方向(ボールの法線方向、圧縮/引張方向)に強く力を加えすぎると42,3度ではやはり落ちますね。ドイツ製ユーザーの私からするとラバーの表面付近のみで打つくらいで打たないと厚く当て過ぎになって落ちるんですよね。打ち方が合わないので、性能を引き出せません。

※画像はイメージです。

二つ目はボールが綺麗すぎる点です。前回の記事のオート感の件で書きましたが、自動的に均質な球質を出してくれます。それ故に安定する訳ですが、裏を返せば球質に変化を付けづらいということになります。パワーでゴリ押しできるタイプや高い打点でガンガン攻められるタイプには合うと思うのですが、回転量やスピードに変化をつけたいタイプにはあまり向かない気がします。

最後は個人的には球持ちが良すぎる。球離れが悪い、弾きが悪いとも言えます。05は特に顕著で、インナーや木材と組み合わせると、本当になかなかボールが手元から離れてくれません。飛ばすのに一苦労です。個人的には80とアウターの組み合わせでやっと扱えるくらいの感じです。元々球を持つのが得意な人はかえって苦労するかも知れません。

結論:自分には扱えないけど、最高のラバー

上記の通り、個人的には扱えない理由がいくつかありますが、使いやすさと高性能を他のどんなラバーよりも高い次元で両立している最高峰のラバーだと思います。加えて「ブルンブルン」とバネのような弾性を感じる独特の打球感はしっかりと手に響き心地よく、中毒性の高いラバーだと感じました。

次回:テナジーシリーズ比較

前回、今回と05をメインにテナジーシリーズ全体のレビューを書きましたが、テナジーシリーズには05,25,64,08,19とシートの粒形状が5つあり、それぞれ性能が異なります。FXシリーズ以外は全てのテナジーを打ったことがあるので、次回は昔の記憶も引っ張り出しながら、それぞれについての比較記事を書こうと思います。興味があればぜひ見てみてください!

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